全身に重い病気がない方であれば、日帰りにて手術が可能です。
手術時間は約10分です。 麻酔は点眼麻酔(目薬の麻酔)ですから、痛みはほとんどありません。
通院は、術前検査・手術日・翌日・1週間後・1ヶ月後です。
その後は3ヶ月に1度の定期検査となります。(定期検査はお近くの眼科にて受けることも出来ます。)
費用は70歳以上の方は、窓口での上限があり1割負担 14,000円以下 3割負担 57,600円以下 それ以上は窓口負担はございません。
70歳未満の方(3割負担の方)約45,000円です。 ※但し先進医療は除きます。
1.白内障と眼の仕組み
眼の仕組みについて
図のように、眼に入ってくる光は、角膜と水晶体という2つのレンズを通って、眼球内の網膜に目で見ている映像を写します。この視覚情報が視神経から脳まで伝達され、『見える』と認識しています。
眼の中のレンズ(水晶体)が混濁することによって、 視力が低下することをいいます。
1.白内障とは
主に加齢が原因で、眼の中のレンズの役割を果たす水晶体が混濁することによって、視力が低下する病気です。
2.白内障の種類と原因
・老人性白内障 ・・・加齢が原因で起こる白内障です。
・若年性白内障 ・・・他の病気やその治療薬が原因で発症する白内障です。
・外傷性白内障 ・・・目に衝撃を受けたり、目に入った異物が原因で起こる白内障です。
・先天性白内障 ・・・先天的に水晶体に濁りがある場合です。
3.白内障の治療
白内障の治療薬はありますが、ほとんど効果は望めません。
視力の回復には手術以外の方法はありません。
4.白内障手術の概要
水晶体は袋状の膜(水晶体嚢)によって被われています。
膜の前の部分を切り取り、中味を超音波で砕いて吸い取ります。
残った袋状の膜の中に代わりとなる人工のレンズを挿入します。
白内障日帰り手術の手順
白内障手術を受ける手順をご説明します。
Step1眼科を受診する
白内障の主な症状
- 最近視力が衰えたと感じる。
- 霞み、雲がかかった感じがする。
- 眩しく感じるようになった。
- 急に近くが良く見えるようになった。
Step2白内障と診断
手術を受ける時期
仕事や趣味などによって日常生活に必要な視力は人によって様々です。日常生活に支障が出てきたら、手術を受ける時期が近いと考えてよいでしょう。決して急ぐ必要はありませんが、白内障が著しく進行してからでは、手術を受ける方も医師も負担が大きくなります。最終的には、本人が是非手術を受けたいと思うようになってから決断して下さい。
Step3手術を申し込む
手術の申し込みに当たって
- 当医院は全て日帰り手術です。
- 入院を希望する方は入院施設のある病院での手術の段取りを行っています。術後は当医院にてフォローします。心臓病、喘息など全身疾患をお持ちで、日帰り手術ができない方も同様です。院長にご相談ください。
- 現在のところ申込日から約1ヶ月お待ちいただいています。(キャンセルや延期等により早くなる場合もあります。)
- 白内障の進行が著しい、運転免許の更新が迫っているなど お急ぎの方は院長にご相談ください。
Step4手術の説明と同意
説明のポイント
- 手術時間が10分前後で、術後の安静を必要としませんので、簡単な手術であると誤解されがちです。実際には、顕微鏡で行う非常に細かい手術で、リスクも伴います。手術のリスク、合併症については特に理解をする必要があります。
- 眼の中に移植する人工レンズは体にとって異物です。人工レンズの性質についても良く理解をする必要があります。
Step5手術前の検査
手術1週間前の診察
- 角膜の状態と形状及び眼の長さを測定することによって、眼の中に入れる人工レンズの度数を決定します。
- 手術当日のスケジュールや注意を説明します。
- 手術の1週間前から目薬を手術当日まで点眼しますので、その説明と目薬の処方を行います。
Step6手術当日
手術当日のスケジュール
- 当日は午前中に来院します。
- 来院後、約2時間後には帰宅できます。安静にする必要はありません。
Step7手術後の診察
手術後のスケジュール
- 当医院では、入浴は翌日、洗髪と洗顔は3~5日後からを目安にしています。
- 手術の翌日、翌々日および翌週に診察を行います。それ以降は手術の経過によって多少異なりますが、1ヶ月に1~2回診察を行います。
後発白内障について
白内障の手術後、眼内レンズを固定するために残している水晶体の一部(後嚢:こうのう)が混濁してくることで、視力低下が起こる場合があります。
その場合は、レーザー治療で、混濁した後嚢を取り除きます。
白内障手順実績
白内障日帰り手術 総件数:14,756件